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　石井十次　

石井十次が生涯で育てた孤児の人数は3000人を超えていた！

1865年(慶応元)～1914(明治3)年

岡山の医学校に入学後、孤児を預かった‥‥

長年の孤児教育を通して、彼独自の教育法を作り上げていく。

【岡山孤児院１２則】１．家族主義　２．委託主義　３．満腹主義　４．実行主義　５．非体罰主義　６．宗教主義　７．密室主義　８．旅行主義　９．米洗主義　１０．小学教育　１１．実業教育　１２．托鉢主義

孤児による音楽隊、音楽幻灯隊が活動を始める。日本国内から朝鮮半島、中国、香港、台湾、遠くはハワイ、アメリカ西海岸まで行く。活動期間は明治26～明治41年。｢岡山孤児院尋常高等小学校｣を設立し、午前は勉強、午後は将来社会に出た時の役にたつように実践教育（大工・左官・散髪・印刷・製本・機織り・裁縫など）を行った。

院児の人格形成に注意を払い1対1で話を聞き指導(現在のケースワーク)で尊厳と善と悪を談話方法で指導する。幼い子供は少数での保母による家族式教育(現在の小舍制)を導入。体罰を使わず、大人が手本を見せながら管理指導の行き届いた教育を実践、乳児は里親に託し、10歳になると施設に戻り、大人に立って自立できるように職業訓練教育を実践する。

石井十次は、岡山で医師を目指して、研修中の身ではありましたが、ある孤児を引き取ったことを契機に、孤児事業に専念するために医師になることを断念し、英国のキリスト者のジョージ・ミュラーをモデルにして、キリスト教信仰に根ざした岡山孤児院を創設し、生涯を孤児救済に捧げた人です。石井十次の社会福祉活動の方針や児童福祉にみる愛の精神に感化され、福祉の意味も理解していなかった愚かな私は、働きは小さくとも、自分にできる福祉事業をしたいと願い事業を興しました。キリスト教精神にのっとり社会福祉活動の一助を担えれば幸いです。愛の実は、多彩な個性の輝きを尊重し、すべての人が笑顔になる。やさしい街の愛の輪が広がり実ることを叶えたいという願いの中に、平成30年10月7日設立しました。そして、平成30年12月1日より開業。
　地域の皆様の温かいご理解とご支援を賜りますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。

　ごあいさつ

濃尾地震の被災孤児、戦争孤児等をはじめ家族を亡くした孤児たちを育て上げた

「満腹主義」は、漬物と麦飯ではあった。おかわり自由の愛情は情緒を安定させた。十次は、「愛」と「祈り」と「奉仕」の精神を貫きながら、明治から大正にかけて、実に３千人を超す孤児の救済と教育に生涯をささげた。

代表理事　大西秀美

明治24年(1891)10月、濃尾地方に大震災が起き、死者は約7300人という悲惨な状況であった。十次は震災孤児を救うための活動を起こし、名古屋震災孤児院を設立し、93人の孤児を救済した。明治37年(1904)日露戦争勃発、この戦争で父親と家を失った子どもたちが路頭に溢れた。十次は、日本各地の戦争孤児63人を救済し、岡山孤児院は300名近い孤児を収容。明治39年(1906)には、東北地方の大凶作、大飢饉による孤児を救済する。孤児825名の子どもたちが保護され、岡山孤児院は1200名、50棟もの家が建ち並んだ。孤児救済の働きは、十次一人の力では不可能であった。生涯を捧げて救済活動に奮闘する十字姿に感化され、十次を支えた多くの支援者たちのあったことも忘れてはならない。（現在の価格で孤児院を運営するための1か月の諸経費は、6000万円は必要であろうとも…。）

　　　　　　　　　大原孫三郎

　　　　　　　　（1880年 7月28日 - 1943年 1月18日）日本の実業家。

倉敷紡績（クラボウ）、倉敷絹織（現在のクラレ)倉敷毛織、中国合同銀行（中国銀行の前身）、中国水力電気会社（中国電力の前身）の社長を務め大原財閥を築き上げる。石井十次の生き方に感化され福祉事業を支援する。社会、文化事業にも熱心に取り組み、倉紡中央病院（現・倉敷中央病院）大原美術館、大原奨農会農業研究所（現・岡山大学資源生物科学研究所）、倉敷労働科学研究所（現・大原記念労働科学研究所）、大原社会問題研究所（現法政大学大原社会問題研究所）、私立倉敷商業補習学校（現岡山県立倉敷商業高等学校）を設立した。倉敷教会(後の日本基督教団倉敷教会)の最初の教会員。